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■ 議会の「自由な討議度」「市民参加度」「透明度」を判定!(確定版)

本資料は、中間報告で公表した1178議会のデータに、新たに290議会のデータを加え、追加電話取材をした上でまとめたものです。

総合得点

トップは栗山町議会

 議会基本条例を制定した北海道栗山町議会が群を抜いた得点でトップ。自由討議、市民の参加、情報公開の3本柱それぞれで高得点を獲得。

 現行法制度の範囲内で実現可能な議会改革の3項目として、栗山町の取り組みを参考に改革目標と調査項目を組み立てたこともあり、栗山町が単独首位で唯一の満点となった。

上位自治体に目立つ町議会

 栗山町に続く高得点の議会としては、70点に5団体、60点に1団体がランクされた。千歳市を除けば全てが町議会である。小規模な議会の方が合意がとれた場合の動きが速いことや、地域の存続のために一丸となって改革に取り組んでいる状況が推測される。

自治体名 自由討議 市民参加 公開 点数
栗山町(北海道) 100
千歳市(北海道) 70
庄内町(山形県) 70
信州新町(長野県) 70
佐用町(兵庫県) 70
平群町(奈良県) 70
岡垣町(福岡県) 60

→判定基準はこちら

総合評価

全体として低位に集中した議会の現状

 0点の議会も多く、大半の議会は低位の得点に集中してしまった。有権者の立場から見ての「常識」と思われる3つの共通改革項目だが、これまでの議会の常識とはかなりずれているということが分かる。そのずれが、自治体議会に対する無関心や、強い批判となってあらわれているのではないだろうか。

 普通の有権者が「議会」という機関に期待する、あたりまえの役割が果たされるような議会への変身を期待したい。


総合得点の度数分布図(★図をクリックすると拡大します)

共通改革項目1 「議員同士が責任を持って討議する議会」関連

議員同士の討議は、ほとんどされていない

本会議・委員会双方での自由討議わずか13議会

 本会議、委員会の双方で自由討議(議案等について議員同士が双方向で自由に討議)が導入されている議会は、その後の集計・電話取材により6議会増え、13議会と確認された(2月16日時点では、7議会が実施と確認)。

【本会議・委員会双方で自由討議を行っている議会】13議会

栗山町(北海道) 佐井村(青森県) 最上町(山形県) 塩谷町(栃木県)
粟島浦村(新潟県) 阿南町(長野県) 西脇市(兵庫県) 平群町(奈良県)
大淀町(奈良県) 美波町(徳島県) 赤村(福岡県) 五ヶ瀬町(宮崎県)
加治木町(鹿児島県)      

議員同士の討論は想定の範囲外

 アンケートへの問い合わせの中でも、この項目が何を意味しているのかを確認するものが多く、追加で行ったアンケートに対する電話取材の結果、「執行側(首長部局)との質疑を自由な形式で行う」ことと誤解した回答も多く含まれていたことが分かった。

  そこで、「本会議で自由討議を行っている」と回答のあった81議会すべてに電話取材を行ったところ、17議会が「自由討議」を実施、64議会が設問趣旨を誤認していたことが分かった。「議員同士が討議する」という議事が、現在の自治体議会においてはほとんど想定の範囲外であることが伺われた。。

【本会議で自由討議を行っている団体】17議会

栗山町(北海道) 佐井村(青森県) 最上町(山形県) 真室川町(山形県)
広野町(福島県) 塩谷町(栃木県) 青ヶ島村(東京都) 粟島浦村(新潟県)
阿南町(長野県) 西脇市(兵庫県) 平群町(奈良県) 大淀町(奈良県)
美波町(徳島県) 赤村(福岡県) 五ヶ瀬町(宮崎県) 平群町(奈良県)
加治木町(鹿児島県) 多良間村(沖縄県)    

→電話取材で得られた議会運営の具体例についてはこちら

共通改革項目2「市民も参加できる開かれた議会」関連

請願の説明機会もまだまだ

 <設問7>の請願・陳情者の説明機会の保障は、市民が議会に直接参加する基本中の基本として問うた。請願は憲法と地方自治法によって保障された制度的な裏付けの確立されたものだが、それでも、市民にその機会が保障され、発言が議事録に残されている議会は回答総数のわずか2割(20.8%)にとどまる。


設問7(a) 請願・陳情代表者が説明する機会を保障していますか?(%)
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(「はい」と回答のうち)(b) 発言は議事録に残しますか?(%)
★グラフをクリックすると拡大します★

活用されていない公聴会、参考人制度

<設問8>は、現行法上も存在する制度で、市民を含めて議員以外の者の発言機会を議会にとりいれ、議会活動を充実させるためのしくみだが、ほとんど活用されていない。2006年中に公聴会を開催した議会はわずか6、参考人を招へいしたのは199議会のみだった。

設問8(1) 2006年1月1日〜12月31日の間で、公聴会を開催しましたか?

全体 都道府県 政令指定都市 特別区
いいえ 1461 47 15 23 662 598 116
はい
無回答
回答総数 1468 47 15 23 665 601 117

設問8(2)2006年1月1日〜12月31日の間で、参考人を招へいしましたか?

全体 都道府県 政令指定都市 特別区
いいえ 1267 24 10 21 561 543 108
はい 199 23 104 57
無回答
回答総数 1468 47 15 23 665 601 117

共通改革項目3「積極的に情報を公開し透明性のある議会」関連

ようやく普及してきた傍聴人への議案資料提供

 <設問13>では、傍聴者が議員と同じ議案関連の資料を参照しながら傍聴できるかを問うた。かなり実現されてきたとはいえ、やっと半数(52.0%)。次の議会からでもすぐに実現できる項目であり、まだ実行していない議会には、早急な改善を期待したい。


設問13(a) 傍聴者は、議員と同じ議案関連資料を閲覧できますか?(実数値)
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議員個人の賛否は知らせる必要なし?

議案に対する議員個人の賛否情報はほとんど公開されていない。自分が送り出した代表者が、議決の際にどのような態度をとったかを知る機会は、議会という機関が公的に保障するのが当然ではないだろうか。


設問16(a) 議案に対する議員個人の賛否を公表していますか?(実数値)
★グラフをクリックすると拡大します★

 

8議会が、議会として公式の報告会を開催

 議会という機関は、多様な議員の意見を討論を経て議決することによってひとつの意思に集約する機能を果たしている。そのなかの1議員としての活動報告と、議会という機関全体として何を行ったかを報告することは違う質の活動である。議会報という数ページの印刷物を配布するだけではなく、直接有権者と対面し、市民の意見も直接聴取しながら議会活動を報告するような場こそ、討論の場としての議会らしいスタイルの説明責任の果たし方ではないだろうか。

【報告会を開催している団体】 8議会

福島町(北海道) 栗山町(北海道) 美深町(北海道) 女川町(宮城県)
本吉町(宮城県) 小坂町(秋田県) 真室川町(山形県) 世羅町(広島県)

添付資料1:電話取材で得られた議会運営の具体例
添付資料2:調査結果の集計表